光熱費節約の知識と方法

光熱費

光熱費の状況。

食品などの値上げラッシュがおさまらない。

政府の負担軽減策が反映され、一服感のあった

電気料金だが、大手電力会社で6月からまた値上げ

されることとなった。この冬、跳ね上がった電気料金。

春になり、政府の負担軽減措置もあって請求額に驚く

ことが少なくなったが、6月から値上げが実施される。

冷房が欠かせなくなる夏場に向けて、家計支出に影響

する可能性はぬぐえない。

総務省の家計調査によると今年2月支払い分の2人以上

世帯の電気代は前年同月比で22.3%増の18,750円。

大半の家庭で政府の補助分が反映された3月は、前年

同月比で5.8%増の17,228円と落ち着きを取り戻したが、

依然として高水準で推移している。

家電製品の買い替え。

家庭で電気消費量が多いのは冷蔵庫、エアコン、テレビである。

確かに資源エネルギー庁の電力需給対策広報調査(平成30年度)

によると、家庭の電力消費割合(夏季)はエアコンが34.2%、

冷蔵庫が17.8%を占める。

家電は新機種ほど省エネ性能が高い。例えば24時間365日使う

冷蔵庫。同庁によると、令和3年製は5年前の製品に比べて消費

電力量が約15%低下している。10年前の製品と比べれば約40%も

削減できると言う。

冷蔵庫に限らず、10年以上使っている家電は買い換えた方が節電に

つながることが多い。不調になったら買い替えを検討するのも悪くない。

ただし、エアコンは10年以内の製品は省エネ機能が十分に高い。

都市生活研究所の所長は「フィルター掃除や室外機の周りに物を

置かないことを心がけて」と呼びかける。排熱の効率が上がれば

省エネになるという。

物価高騰と対策

物価高騰の波はしばらく収まりそうもないが、そんな時こそ家計

見直しと節約を始めるタイミングである。節約や家計見直しは

お金を生み、稼ぐことと同等の価値がある。今月の支出は前月

よりも3000円減って目標クリア。来月のミッションは4000減

などと、ゲーム感覚で楽しむのも無理なく続けるコツ。

一方で、疲れると長続きしないものである。

食費や医療費を絞り過ぎれば健康を損ね、電気料金を気にして

エアコンを控えれば熱中症のリスクも高まる。

節約は目的ではない。今の暮らしを守り余裕をもたらす生活の

知恵なのだ。

節約のポイント。

電気代

・エアコンは自動運転モードにし、使用時は扇風機などと併用する。

・室外機の周りに物を置かない。

・10年以上使っている家電は、新機種への買い替えを検討。

・待機電力が大きい家電は主電源から切る。

・早寝早起きで照明の点灯時間を短縮する。

②ガス代。

・追い炊きしないよう家族全員が続けて入浴。風呂釜シートで

 保温する。

・料理は鍋底から。本能がはみ出さない火加減で。

③水道代。

・節水シャワーヘッドを利用。

・トイレの水はエコモードで。

・食器洗いは手洗いより節水できる。

④医療費。

・薬をジェネリックに変える。

・月をまたぐ入院を避ける。

・確定申告で医療費控除を申請。 

市場連動型プランのメリットとデメリット。

大手電力会社が提供しているプランは基本的に電気料金が

一定の料金に定まっているのが特徴である。

市場連動型プランは市場の取引価格に連絡して電気料金の

単価が定まるプランのことを指す。

市場とはJEPX・日本卸電力取引所のことを指す。

電気の取引価格というのは、国内外の情勢や気候変動などの

要素によって変動するので、最短で30分毎に単価は変わる。

その時々に応じて電気料金が全く違う。これも市場連動型の

特徴といえる。

市場連動型プランのメリット。

1つはタイミングによって普段よりも単価が安い点にある。

一般的な電力会社の料金プランは、基本的に単価が定め

られている。しかし市場連動型プランは常に単価が変わるため、

安いタイミングで電気を利用できれば、節約効果が期待できる。

一般的に電気の需要が高まる日中は電気の市場価格も高まり、

需要が少なくなる夜の遅い時間から早朝にかけては市場価格も

落ち着くことが多い。

もうひとつのメリット。

市場連動型プランと蓄電池を併用すると節電効果が望める。

これは「普段利用している電気を蓄電池に貯めておき、後から

任意のタイミングで利用する」という形式である。

例えば、市場連動型プランは日中は電気代が高く、深夜から早朝に

かけて安いため、蓄電池を利用し、格安になった深夜の電気を貯めて

おく。そしてその深夜に貯めておいた電気を日中電気代が高くなった

時間帯に使うという方法である。

市場連動型プランのデメリット。

1つは市場の影響を直接受けて価格が大幅に変化する点である。

その時々の需要と供給によって価格は大きく変わるので、場合に

よっては電気代が大幅に値上がりする可能性がある。

以下に例を示す。

①寒波などで電力需要が高まった場合。

②電力供給のための施設が災害などで停止した場合。

③国際的な情勢により電力を得るための燃料がない場合。

 2つ目のデメリット。

市場連動型プランは市場の影響をダイレクトに受けるため、

電気代の見通しが立ちにくい点である。

異常気象や国際情勢の変化によって市場は大幅に移り変わるため、

タイミングによっては高額な請求がくる事がある。 

市場連動型プランと従来のプランのどちらを選択するかのポイント。

まず1つは生活スタイルから考えてみる。

市場連動型プランの最大の魅力は電気を使用するタイミングによって

電気代が節約できることなので安くなる時間帯(電力の需要が減る夜から

朝型)を上手く利用する。それゆえ、共働き家庭のように日中は在宅して

おらず夜しか電気を使わないというご家庭の場合は節約効果が見込める。

また、夜型の生活人や夜しか営業してない店を経営している人にとっては

最適なプランと言える。

次にプランのサービスなどから考える。

各電力会社では新プランに加入するとさまざまな特典やサービスを受ける

場合がある。

例えば電気代の値引きであったり各種ポイント還元というのがある。

利用しているクレジットカード、金融機関等によってはポイントが

もらえるケースがある。 

考察

ご自身の生活スタイルに応じた選択が最大のポイントとなるわけだが、

どちらを選択するにしても、メリットとデメリットがある。それ故、

それぞれのメリットデメリットをさらに詳しく検討する必要がある。 

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